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小顔に憧れる人は多いものです。しかしダイエットをしてもなかなか顔痩せにつながらないことが多いため、小顔になれるマッサージや表情筋のエクササイズなどはとても人気があります。

そんな中、何もしていないのに何となく頬が痩せてきた、顔全体がやつれてきた、という方はいませんか?

小顔になったかもと喜ぶのはちょっと待って!もしかしたら顔痩せの陰に病気が隠れているかもしれませんよ。

そこで、顔痩せの原因として病気が疑われる場合について解説していきます。

 

顔痩せは病気の前兆かもしれない?

病気の前兆として、不自然に顔が痩せてくることがあります。ダイエット中であったり、極度に運動をしていたり、睡眠不足が続いていたりと痩せる原因が思いつく場合はさておき、全く心当たりもないのに顔が痩せ体重が減ってくる場合は病気の可能性があります。

目安としては、半年で元の体重の5%、または5キロ以上痩せている場合は注意が必要です。顔痩せと関係してくる病気について次のようにまとめてみました。心当たりのある人は参考にしてください。

 

バセドウ病や糖尿病の可能性もあるので要注意

バセドウ病・・・必要以上に甲状腺ホルモンが作られてしまう病気の一つで、20代から40代が多く見られます。女性の方が男性より発症率が高く、男性の4~5倍と言われています。しかし、他の甲状腺の病気に比べると、比較的男性もかかりやすい病気と言えます。

 

この病気には免疫が深く関係しています。自分の体を攻撃する抗体が作られることによって発症し、この抗体が甲状腺を刺激するため甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまうのです。

 

甲状腺ホルモンの過剰な分泌によりあらわれる症状としては、

 

・眼球突出

・動機、息切れ

・不眠

・疲れやすい

・イライラする

・手足や体が震える

・生理不順

 

などが挙げられます。そして、その他に主な症状として、食欲があってよく食べているのに体重が減ってくる、というのがあります。

 

糖尿病・・・食事によって体に取り入れられた糖質が消化されることによってブドウ糖が発生します。このブドウ糖がうまく消費されないために、体内の血糖値が異常に上がってしまうのが糖尿病です。

 

種類は1型糖尿病と2型糖尿病に分けられます。1型糖尿病は膵臓で作られるインスリン(血糖値を下げるホルモン)が作られなくなることで発症し、年齢は関係ありません。2型糖尿病は作られるインスリンが極端に少ないか、作られてもうまく働かないために発症します。一般的には2型の方が多く、40歳以上の発症が多いです。

 

1型糖尿病の主な症状は、急激に痩せてくることです。その他に、頻尿、疲れやすい、のどが渇きやすい、など。2型糖尿病の場合は、頻尿、肌の乾燥、疲れやすい、手足の感覚が鈍くなる、空腹感、などが挙げられます。どちらも、病気が進行するとどんどん痩せていきます。

 

もしも、周りの人から頬が痩せたと言われたり、急激に体重が減っていったり、食べても食べても痩せていく場合は上記のような病気の可能性があるため、病院を受診して医師の診察を受けた方が良いでしょう。

 

顔痩せは病気だけが原因ではない?

では、急激な体重減少や顔痩せは先ほど解説した、バセドウ病や糖尿病といった病気以外が原因になることはあるのでしょうか。その他に考えられる原因として次のようなことが挙げられます。

 

会話が少ない方や精神状態の悪化でも頬がこけてくるときもある

実は、ストレスを抱えていたり精神的な病気の時も、自然と頬がこけてきたり痩せてきたりする場合があるのです。ストレスが長く続くと、交感神経が興奮状態になるため、逆に副交感神経の働きが鈍くなり食欲がなくなります。また、ストレスにより下痢を引き起こす場合もあり、食べる量が減ったり消化する機能が低下するため自然と体重は減ってしまいます。

 

うつ病など、精神状態が悪化した場合は、体が機能的に健康であっても体の疲れやだるさが取れなかったり、やる気や興味がなくなったり、落ち込んで会話をしなくなり食欲低下につながります。そしてどんどん体重が減少していくのです。

 

また、ストレスや心の病で人と会話したり、コミュニケーションをとったり、笑わなくなったりすると次第に無表情になります。すると、表情筋をあまり使わない生活が続くことによって、顔の表情筋がたるんできて結果的に頬がこけてきます。よって、頬がこけてきた場合、その後ろに隠れているその人の精神状態に注意を払う必要があるかもしれません。

 

まとめ

 

食べているのに顔痩せ、体重減少していく場合も、食欲不振で痩せていく場合も、心身それぞれにおいてなんらかの問題がある可能性が高いので、必ず病院で診察してもらいましょう。放置すると、最悪な場合命の危険があることも。

 

どちらにしても、急激に頬がこけたり、痩せたりすれば見た目の変化で家族や周りの人が気づきやすいため、本人に病院での診察をすすめてあげたり、連れて行くなどの対応が必要になってきます。