ボトックスを塗る?
注射だけじゃない、塗るボトックスとは?
まず、ボトックス注射はボツリヌス菌から抽出した成分を気になるしわに注射することで神経伝達物質の放出を抑えて収縮した筋肉の緊張が解けることによって、しわやたるみの改善ができる治療法です。
もともとは斜視やまぶたの痙攣の治療として使われ始め、今では多汗症の治療への応用されることが多いです。その手軽さから世界中で人気があります。塗るデトックスとはどういうものなのかというと、塗ることでボトックスと同じ効果を得られるということです。
しかし、ボトックス注射と違い塗るだけで効果が得ることができたり、含まれる成分も全く違うもので、ボツリヌス菌抽出の成分は使っていないので、副作用の心配もなく、安心して使用できるなどのメリットが大きいです。
アルジルリンってどんな効果があるの?
ボトックスと同じ効果を得られるという主な成分はアルジリンという成分で、ボトックス注射が法律で禁止されているスペインでボトックス注射の代わりとして開発されたものです。
正式名称はアセチルヘキサペプチド-8(3)といい、植物由来の成分です。アルジリンの入った化粧品にはアセチルヘキサペプチド-8(3)と記載されています。アルジリンは神経伝達物質の放出を抑制する働きがあります。目尻や額、眉間のしわに塗ることで筋肉の緊張を取り、しわやたるみを改善することができます。アルジリンは特に表情筋に効果があると言われています。
注射と塗るボトックスの違いは?
それぞれのメリット
塗るボトックスのメリットとして、安全なことが大きいです。
まず、塗るだけでいいということが挙げられます。痛みがないので、注射はどうしても抵抗があるという方には安心して使用していただけます。お風呂上りや朝の洗顔後といった日々のケアに取り入れるだけなのでお手入れが楽で、時間もあまりかけなくて済みます。
また、植物世来の成分を使用しているので副作用の心配がありません。なんといっても、塗るボトックスはボトックス注射と比べると値段が安く抑えられます。
ボトックス注射は安くても一部分に対して5万円程度、顔全体にすると数十万円程かかります。一方、塗るボトックスはものにもよりますが1万円から2万円程度になります。
一方でボトックス注射のメリットは即効性があるということと効果が確実に期待できるということです。
その効果が現れるまでの期間はおおよそ数日から一週間程度になります。時間は数十分から一時間程度でいいので時間も外科手術よりもかかりません。日帰りで治療を受けて帰ることができます。
さらに、外科手術のように耳の後ろの皮膚を切って皮膚を寄せてきて縫い付けるようなことはしないので、外科手術よりも痛みが抑えられます。また、ボトックス注射は数カ月で元に戻ってくるので、もし前の顔の方がよかったと思ったら数カ月待てばいいだけです。
それぞれのデメリット
塗るボトックスはあくまでも化粧品なので効果が出るまでに時間がかかります。人によって効果が出始める時期はバラバラですが、最低でも2週間から1カ月ほど、長い目で見ていかなければいけません。
一方、ボトックス注射は注射をしたときに短時間だけ軽く内出血を起こすことがあります。
もちろん痛みも伴いますが気にならない程度の痛みなのでそんなに心配することはありません。メリットで挙げたように即効性があるが数カ月したら元に戻ります。
なので、効果を持続したかったら、ボトックス注射を打ち続けないといけません。しかし、ボトックス注射を打ち続けるとボトックス注射に対する抗体ができて表情筋への効果がなくなることもあります。何回もボトックス注射を打たなければいけなくなると、費用面だけでなく心身ともに負担をかけることになってしまいます。
さらに、ボトックス注射の注入量が多すぎると神経伝達物質の放出を必要以上に抑えてしまい、表情が硬くなり、能面みたいな表情になってしまうリスクもあります。
また、症状を起こすほどの量は含まれていないのですが、ボトックス注射はボツリヌス菌の抽出成分から作られているのでアレルギー反応が出ることも考えられるので注意してください。医師の腕によってボトックス注射後の表情が不自然になってしまうことも考えられるので、安全面からボトックス注射を行う場合、病院、医師選びは慎重に信頼と実績のあるところを探してください。
以上のことから、費用のことは気にしないので即効性を期待したい方はボトックス注射を、どれだけ時間がかかってもいいから安全で費用が安いほうがいいという方は塗るボトックス、アルジリンが入った化粧品をお勧めします。なお、ボトックス注射、塗るボトックスはいずれも妊娠中の方にはお勧めしていません。なので、出産後かかりつけの医師に相談してから使用を検討してみて下さい。