普段の生活している中で、風邪をひいてもいないのに、鼻づまりや鼻水、くしゃみが出るなど、こういった症状で悩んでいませんか?
その原因の一つに、アレルギー性鼻炎が該当するかもしれません。近年、日本ではダニや花粉などアレルギーの原因となる抗原の増加が原因でアレルギー性鼻炎が増えていると言われています。アレルギーの発症は遺伝だけでなく、生活環境で発症することもあるので、日々の生活も見直すことも必要ですね。
また、花粉症も同じような症状で、毎年花粉症の季節になると憂鬱になる方も少なくないと思います。目が痒くなったり、鼻が詰まって呼吸がしづらくなったり、鼻水が止まらなかったりなど、そのせいでマスク生活の日々でツライ思いもすることもありますよね。長時間のマスクはお肌にも良くないので、鼻トラブルもしっかり対策することが必要不可欠です!
現在は、市販薬でもたくさんの種類があり、病院からの処方薬で症状を抑えている方もいると思います。
その中でアレルギー鼻炎や花粉症対策になると言われている治療が「ボトックス」。効果には個人差がありますが、花粉症やアレルギー性鼻炎に悩んでいる方は、一度検討してみるのもいいと思います。
ボトックスで花粉症の鼻炎対策
花粉症の鼻炎対策で服用する薬は、副作用で眠くなりますよね。最近では、眠くならない薬も多くみられますが、頭痛やめまいなどの症状に悩ませられることもあります。飲み薬も花粉飛散1ヶ月前から飲み始めないと効果が出ないということもあるので、花粉の季節が近づくと予報を確認したり、何かと面倒ではないですか?
ボトックス治療の価格は高めですが、施術を受けた翌日から症状が治まるといった〝即効性″がある点がポイントです!口や鼻の乾き感やめまい、眠気などの鼻炎薬に関して特有の悩みを抱えることもありません。
効果の持続期間は約2~3週間。施術を受けた約90%以上の人に症状改善の効果があったと医学論文で発表されているほど、効果は期待できます!
即効性があるので、仕事での大切な会議や出張、結婚式、試験の日などの日に施術を受けると鼻炎に邪魔されることなく安心して当日を迎えられますね!
どうしてボトックスが鼻炎に効果的なのか?
ボトックスは、ボツリヌス菌から抽出されるたんぱく質の一種でアラガン社製のものをいいます。(実は商品名。美容領域で使用されるものは「ボトックスビスタ」といい、多汗症や痙性斜頸などの保険適用で使用されるものが「ボトックス」という名称です。)
神経伝達物質(アセチルコリン)をブロックする働きがあり、医療では顔や眼の痙攣の治療、美容では表情ジワの施術に使用されています。また、分泌物を抑制する作用がある為、多汗症の治療などにも使用されています。
鼻水の分泌は、副交感神経が関係しており、鼻水やくしゃみが出るといった症状を発症させる原因は、花粉やハウスダストなどが鼻の粘膜に付着すると、副交感神経が刺激されてしまい、アセチルコリンという神経伝達物質が分泌されます。
アセチルコリンは、ターゲットとなる組織へ脳の命令を運ぶという重要な役割を持ち、それが鼻の粘膜で過剰に分泌されてしまうのが原因です。鼻炎の治療では、このボトックスを鼻へ滴下することで副交感神経をブロックし、花粉症による鼻水・目のかゆみ症状を改善できるということです。
ボトックスでアレルギー性鼻炎の治療
ボトックス治療は、鼻の粘膜に滴下することで、鼻炎の症状の原因であるヒスタミンの作用を抑えることができます。
治療方法は、針を使わない点鼻なので痛みもダウンタイムもナシ!また、滴下後はボツリヌストキシンが浸透するまで10分程度仰向けの姿勢でいるだけで治療は終わりです。
ボトックスの、施術を受ける際には、自分の身体の事など医師としっかり相談して決めてくださいね!
動悸を伴う鼻炎の場合は注意
鼻炎で悩んでいる方の中には、動悸や息切れの症状で悩んでいるケースもあります。
はじめにお伝えしますが、このボトックス治療は、動悸や息切れなどの症状がある自律神経の異常に伴う鼻炎の場合には効果は期待できません。
動悸の多くは、精神的なものから来ているケースが多い為、花粉の症状のストレスから自律神経のバランスが崩れてしまい、こういった症状を引き起こしてしまうと言われています。
動悸や息切れの対処法として、もし不意に動悸に襲われた場合は、まず楽に呼吸が出来るように衣服を緩めること。そして、椅子で楽な姿勢を取りながら背筋を伸ばし、お腹が膨らむほど鼻から息を吸ってから少し止めてゆっくり吐くことです。また、水を飲むことも動悸を和らげる効果的な方法です。
花粉症状のストレスから自律神経のバランスが崩れている為、殺菌作用や炎症緩和など直接効果はもちろん、リラックス作用で自律神経を正常に整えてくれる「アロマ」を試してみるのもいいと思います。
食生活も普段から気をつけて、交感神経を刺激してしまうカフェインやカプサイシン、テオブロミンなどを摂取しすぎないことも大切です。