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お肌の救世主ヒアルロン酸について説明します。

よく聞くヒアルロン酸の正体は

私たちの体の中で大活躍のヒアルロン酸ですが、皮膚に焦点を当てて、紹介していきます。

 

ヒアルロン酸とは

ヒアルロン酸とは、優れた保湿力を持つ成分です。その保湿力はヒアルロン酸1㌘で6㍑もの保水力があるのです。

実はヒアルロン酸は私たちの皮膚だけではなく、目や関節にも存在していて、体内でたくさんの役割を持ち活躍しています。基本的には、細胞と細胞の間にたくさん存在していて、細胞を守る役割を担っています。

 

あなたがよく化粧水や美容液などの宣伝で目にする皮膚の断層の絵とそれと共によく聞く「真皮層」とヒアルロン酸はとても深い関係があります。

皮膚は「表皮·真皮·皮下」の層で構成されていて、特に真ん中に位置する真皮は表皮に比べて10倍の厚みがあり、ヒアルロン酸がたくさんいる層です。

 

ヒアルロン酸は細胞と細胞の間のクッションのような役割をしていて、その為に保水力に優れているのです。もうお気づきかと思いますが、お肌のハリや弾力はこの細胞を守るためにクッションの働きをしているヒアルロン酸のおかげなのです。

ヒアルロン酸が真皮層に浸透すれば、お肌がぷるっと潤い、そしてハリと弾力が出るというのは、納得できますね。ヒアルロン酸濃度の数値は40歳後半から下がっていくと言われています。

お肌の水分がなくなっていくと、ハリや弾力がなくなり、たるみとシワができますね。そして水分がないということは、お肌の乾燥をもまねきます。高齢でなくともストレスや紫外線などの影響がありますので、注意が必要です。

 

 

化粧品に含まれているヒアルロン酸

意外かもしれませんが、化粧品に使われるヒアルロン酸にも天然成分と人工成分の二種類が存在します。この二種類の違いを説明をします。

 

人工ヒアルロン酸は別名「バイオヒアルロン酸」と呼ばれていて、微生物を用いた発酵法で作られます。

①乳酸菌、②ゾウリムシ、ミドリムシ、アメーバなどの単細胞生物、③ストレプトコッカスなどによるバイオ製法。

このつの微生物たちを用いて、発酵法で作られます。バイオ製法の技術が進んでいるので、問題はないのですが、人体に有害な微生物を含んでいるために、飲んだら危険です。死には至りませんが、中耳炎などの報告が過去にあります。しかし科学は進んでいて、これだけ普及していますので、安全は保証されています。

バイオヒアルロン酸のメリットとしては、大量生産できることから、高価だったヒアルロン酸が安く手に入るようになったことです。最近では100円ショップなどで小さなチューブに入ったヒアルロン酸が手軽に買えることから人気を集めていますね。

 

天然ヒアルロン酸は動物または植物から抽出されます。動物は、鶏のトサカが主な原料です。鶏のトサカから抽出されたヒアルロン酸が高価なために、バイオヒアルロン酸が作られました。高価なだけあって良質なヒアルロン酸が豊富に入っています。

 

しかし、鶏のトサカということで、動物愛護の観点より、最近では植物ヒアルロン酸が注目をあびています。植物は食用キノコの白キクラゲが主な原料です。

 

鶏のトサカも白キクラゲも共通点は、食べられるという点です。食べられる食用であればお肌に塗っても安心ですよね。それでは脱線しますが、ヒアルロン酸が豊富に入っている白キクラゲのような食べ物を食べればいいのかと問われると、答えはノーです。

食べ物とサプリメントも同様で、残念ながらヒアルロン酸は皮膚に届けられる前に、小腸にて消化されてしまうからです。

 

 

その使い方はNG?

ヒアルロン酸どのように皮膚に効果があるのかを知って、ヒアルロン酸の効果を最大限にゲットしましょう!

 

ヒアルロン酸を塗る効果とは

ヒアルロン酸は真皮層に存在していてその優れた保水力で皮膚を守っていると説明しました。バイオヒアルロン酸や天然ヒアルロン酸であっても、ヒアルロン酸は、基本的に大きい成分(高分子)であり、いくら塗っても、番届いてほしい真皮層まで届かないのです。

では、ヒアルロン酸が入っている化粧品を塗る本当の効果とは何でしょうか。真皮層までは残念ながら届きませんが、ヒアルロン酸は表皮の番外側にある角膜層に留まります。その結果、角膜層の水分をヒアルロン酸が抱え込んで、その優れた保水力で、それ以上の水分の蒸発を防いでくれるのです。

まさに肌のバリアですね。皮膚がうるおうと、小ジワや乾燥の改善につながります。

 

化粧水の効果を高めるためには

紫外線ダメージやお風呂上がりは肌の水分が失われた状態になりますので、ただ化粧水を塗るだけでなく、フェイスマスクやローションパックをすると、ヒアルロン酸の保湿効果を高めることができ、さらにうるおいます。

特にお風呂上がりでやわらかくなった角質層にパックをすれば、効果てきめんです。注意点として、やりすぎてしまうと、あり余る水分に対して、肌が弱くなってしまうことがありますので、適量を守ってくださいね。