ヒアルロン酸注射であごのラインを整えられる?
スッキリとした印象のシャープなあごは、女性であれば誰しもが一度は憧れた事があるのではないでしょうか。あごがスッキリしていると、目が比較的大きく見えたり身体のバランスも均衡がとれたり等、まさに良いこと尽くしです。
あごをシャープにする為にはいくつかの方法が考えられます。手軽に着手出来るものであれば美顔器の使用や顔面体操などがありますし、エステティックサロンで施術を受けたり美容整形に頼ったりするのも一つの手であると言えます。
そのような中、近頃注目を集めているのが「ヒアルロン酸注射」です。何でも、非常に短時間で終わらせる事が出来る上に効果も実感しやすいという点で人気が出ているのだとか。
では、具体的にどのようにしてあごのラインを整えていくのでしょうか?
ヒアルロン酸注射の最大のメリットは「メスを使わない」という点です。目立つ傷が残る事がないので、施術を受けたその日から街中を堂々と歩く事も出来るので、即効性という点でも優れていると言えますね。
施術の手順としては、まずはカウンセリングをじっくりと行い、注入するヒアルロン酸の量、注入する範囲、理想のラインなどについて徹底的に詰めていきます。
詳細が決まり次第、注入範囲をペンなどで記した後、希望のあごのラインを意識しながらヒアルロン酸を丁寧に注入していくという流れになります。個人差はあるものの、平均しておよそ10分で終了する手軽さ。
それでいながらも、顔全体がすっきりと引き締まりシャープなあごを手に入れる事が出来るという、非常に理想的な施術であると言えます。
むしろあごが太くなることはないの?
このようにあごを整えるのに一役買ってくれる「ヒアルロン酸」ですが、逆にあごが太くなってしまうような恐れはないのでしょうか?
結論から言うと、間違った方法で注入をしてしまう事によってあごが太くなる可能性はあります。まず、注入時の高さに十分に注意をする必要があり、この見極めを誤ってしまうと、注入時にある一定の高さに達した後のヒアルロン酸が横に広がってしまいます。
その結果としてあごが太くなってしまうという事になります。腕のいい医師は、あごにシャープさを出す為、ヒアルロン酸が横に広がる事のないように看護師を含む複数人で施術を進めるのだとか。
それほど、高さを見極めつつ注入する事が大切という事になります。
また、患者の側が「よりあごを整えたい」と切望してヒアルロン酸の追加を希望してそれを実行した場合、追加をする内にどんどんあごが太くなる…という恐れも考えられます。
ヒアルロン酸は一度注入すると私達の体内に馴染んでしまうので、あまりにも追加をしすぎるとあごがどんどん太くなってしまいます。最初の施術後のあごのラインを理想とするあまりにこのように追加を希望する方がいらっしゃるようですが、かえって太くなってしまっては本末転倒です。
きちんと担当の医師と相談をしていく事が大切であると言えるでしょう。
しこりになる心配は?
ヒアルロン酸注射をした結果としてそれが「しこり」になってしまう可能性は考えられるのでしょうか?
あごにヒアルロン酸注射をして「しこり」が発生してしまう原因は、医師の注入の技術そのものであると言われています。
顔の皮膚は薄いので、ヒアルロン酸を注入する際には非常に細かい技術が求められます。皮膚の厚さに合わせて注入する深さにも気を付けていかないと、変な硬さが残ってしまい、手で触った時にしこりのように感じるというわけです。
あごへのヒアルロン酸注射の際にしこりが発生するリスクを軽減する為には、顔の解剖学に長けていて、さらに注入の技術を持っている医師に任せる事が最善の策であると考えます。
アレルギー反応は大丈夫?
あごのヒアルロン酸注射において、アレルギー反応の心配はあるのでしょうか?
そもそも「ヒアルロン酸」は元々私達の体内に存在している成分なので、アレルギーの心配はないという考え方が一般的でした。しかし、例外もあるようなのできちんと理解をしておきましょう。
ヒアルロン酸注射に用いるヒアルロン酸は人工的に造られているものです。そうである以上は、アレルギー反応の可能性がゼロになる事はあり得ないのです。数千人に一人ほどの低確率であるとは言われていますが、それが自分に当てはまらないという保証はない、という事を理解しておく必要があります。
仮にヒアルロン酸注射によってアレルギー反応が発生してしまった場合には、「ヒアルロン酸分解注射」という方法で、注入されたヒアルロン酸を分解する事によって治療を進めていくのをお勧めします。アレルギーが発生したまま放置をしておくと、最悪の場合には大きく腫れてくる事もあるのだとか。
顔という目立つ部分がそのような状態になるのは好ましくないので、分解注射は必ず受けるようにする方が良いでしょう。
このように、ヒアルロン酸注射は非常に便利な方法ではありますが、様々なリスクも考えられる施術である事が分かりました。まずは腕の良い信頼のおける医師を見つける事から始めてみてはいかがでしょうか。