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リンパが滞るとどうなるの

「リンパが滞ると健康に良くない」「リンパの流れを改善する」など、リンパは健康を語る上でとても重要なキーワードになっていますね。

ではリンパが滞るとどうなるのでしょうか。何となく健康に良くなさそうですよね。では、具体的にリンパが滞る原因や、リンパが滞るとどんな症状が起こるのかについ解説してきましょう。

 

 

どうしてリンパが滞るの

リンパとは、リンパ液のことです。

リンパ液は、全身に張り巡らされたリンパ管の中を流れていて、古くなった細胞や体内に必要なくなったものを運び出す役割があります。ほかにも、血管から染み出てくる栄養素を再び血管に戻したり、老廃物などが血管に入り込んだりしないように回収する役目もあります。

これらの回収した老廃物は、首や鎖骨、わき、ひざ裏などのリンパ節のある部分で濾過されます。この濾過が、何らかの原因で上手くいかなくなるとリンパが滞った状態になってしまうのです。

 

・運動不足

次に、リンパが滞る原因についてですが、大きな原因の1つに運動不足が挙げられます。血液は、心臓というポンプの機能によりスムーズに運ばれますが、リンパにはポンプのような機能がなく、筋肉の収縮に助けられて流れることができるのです。リンパが上手く流れるにはリンパ節周辺の筋肉が正常に収縮している必要があるのですが、運動不足になってしまうと筋肉が動かないので、リンパも滞ってしまうというわけです。デスクワークなど、同じ姿勢をとり続けることも、筋肉が収縮しないのでリンパを滞らせる原因になります。

 

・ストレス

ストレスが原因で自律神経のバランスが崩れます。自律神経には、人の意思とは無関係に機能している内臓や血管、リンパの流れなどの機能を司る役割があります。ストレスで自律神経のバランスが崩れてしまうと、リンパが滞ってしまうのです。

 

・冷え

特に女性に多いのが手足の冷えです。冷えると血行不良になり血液の循環が悪くなりますが、血液の流れに助けられているリンパも一緒に循環が悪くなってしまうのです。体温が下がるということは、筋肉も動きも悪くなるということ。その結果、筋肉の収縮に頼っているリンパは流れが滞ってしまうのです。

 

 

リンパが滞ると起きる症状

・むくみ

長い時間経ったままでいたり、座った状態でいたりすると、足がパンパンになってしまうことはありませんか?むくみでいつもよりも顔が大きくなってしまうこともあります。これは、リンパが滞ることで起こる症状です。体内の老廃物が上手く排出されずにたまってしまうと、このようなむくみの症状となってあらわれるのです。

 

・肌荒れ

リンパが滞ると血行不良に繋がりますが、血行不良は肌荒れを招く原因になります。肌がつくられるのは、血液から栄養分が送られてくるからですが、血行不良になると肌への栄養も行き届かなくなってしまうのです。すると、肌荒れなどの肌トラブルが起こりやすくなります。顔色が茶色く変化するのもリンパの滞りが原因です。

 

・コリ

筋肉が硬直することで血流が悪くなり、老廃物がたまっていきます。血流が悪くなると、リンパの流れが滞るという悪循環に陥ってしまうのです。リンパの流れが正常でないと、エネルギーや酸素も運ばれないので、さらに筋肉は硬くなってしまいリンパが詰まった状態になってしまいます。これが肩や首などのコリの原因になります。

 

 

自分でもできるリンパマッサージ

リンパが滞ってしまっても慌てる必要はありません。リンパマッサージでリンパを流してあげましょう。

 

リンパマッサージにはどんな効果があるの

免疫力の強化や、冷え性の改善、疲労回復などの効果があります。

肌トラブルにも効果的です。顔色が悪い、肌のくすみ、むくみなどリンパが原因で起きている症状なら、リンパマッサージを行うことで改善することができます。

ただし、原因がリンパの滞りではなく病的な場合は、リンパマッサージでは改善しませんのでご注意ください。

 

 

マッサージの仕方をご紹介

顔のリンパマッサージは代謝アップや、むくみ・くすみの改善に役立ちます。マッサージをする前に、オイルやクリームを塗って滑りを良くしておきましょう。スキンケア用のクリームで大丈夫です。

 

・フェイスマッサージ

親指・小指を除く3本の指で行います。左右の指を額の中央に当て、ゆっくりとこめかみに向かってプッシュしながら流していきます。こめかみ部分はやや弱めに。3~4回行います。

同じ3本の指であごをはさみ耳の下へ向け引き上げます。このとき、肘をあげるようにしてください。あごのラインを意識するようにして外側へ向けて流しましょう。交互に3~4回繰り返します。

 

・耳下腺リンパ節のマッサージ

耳下腺リンパ節は耳のすぐ下にあります。この部分を中指と薬指でほぐすようにさすります。指を当てたまま首筋を通って鎖骨まで下ろします。これを数回繰り返します。最後は指を鎖骨まで下ろした状態で終えるようにしてください。

 

リンパマッサージで大切なことは一方通行、つまり往復しないことです。中心から外側へ向かって流すイメージで優しくマッサージするようにしましょう。