36b1d39091c1049b0010e49dc5c663b5_s

美容整形によるリフトアップは、大きく分けて、皮膚を切開してたるんでいる部分を縫い合わせて引き上げる「切開法」と、糸を皮下に埋め込んで引っ張り上げることで解消させる「糸によるリフトアップ施術法」の二つがあります。

近年は、糸によるリフトアップを選択される方が多くなってきています。これは、美容整形への関心が高まって、プチ整形等から美容整形へのハードルが下がったことで多くの方が施術を受けやすくなっている環境のためでもありますが、それだけではなく、ダウンタイムが短くて済む「糸によるリフトアップ法」が忙しい現代の女性に広く受け入れられているからでもあります。

 

こちらでは「糸によるリフトアップ法」の効果や痛み、副作用等について「切開法」との比較も交えて解説していきます。

 

 

リフトアップ糸を使って若返り

メスを入れないリフトアップ方法

「糸によるリフトアップ法」は、各クリニックや医療機関でさまざまな素材の糸を使用しており、名称も異なります。施術を検討して検索するとあまりの選択肢の多さに驚きますし、どれを選んだらよいのかと悩むと思います。

各機関、糸の種類と皮下への挿入方法が異なるようで、特に糸に関しては「溶ける糸」「溶けない糸」「ギザギザになっている糸」「円錐形の引っかかりが付いている糸」とかなりの種類があります。

驚く事に「金の糸」を使用しているところもありました。これらはそれぞれ「溶けて皮膚の繊維化を強める」「溶けないことで効果を持続させる」「ギザギザで引っ張る力を強く保つ」「円錐形の引っかかりで皮膚をしっかり支える」等、特化している部分が異なります。

皮膚のたるみの箇所や状態によってもベストな種類が異なりますので、きちんとカウンセリングを受けて、納得してからの施術がおススメです。

 

 

糸でリフトアップ効果は副作用は

糸でのリフトアップによる効果は

 

・皮膚の引き上げによるほうれい線・マリオネットライン・首のしわの改善

・小顔効果

・肌にハリを与える

・たるみの予防

 

となります。施術後多少腫れますが、それが引けば施術直後から皮膚が引き上げられているのを実感される方が多いです。また、麻酔によりむくむ方もいますが、むくみや腫れが引ききった2週間~1カ月ほどで安定してきて、効果の持続は数カ月~2年ほどと言われています。

糸の強度もありますし、元々の皮膚が加齢によりさらにたるんでくることを考えると、永久的に効果が持続するというものではありません。しかし、マッサージやスキンケアでのたるみ改善よりも、即効性で効果も高く、持続性もあるので、気になっている方はカウンセリングで相談してみるとよいでしょう。

 

そこで、気になる副作用については

 

・腫れ

・麻酔によるむくみ

・内出血

 

ですが、これらは施術直後~1、2週間ほど見られます。また、

 

・ツッパリ感、違和感

・糸の入り口のくぼみ

・色素沈着

 

等があります。

これらは数カ月続く方もいますが、次第に改善されます。このように、大変な副作用はほとんどないと言っていいのですが、稀に麻酔が切れた後も頭痛があったり、ひきつれによる鈍痛が続く方もいます。

その場合は糸を抜くなどの処置が必要になります。

 

 

リスクが少ないリフトアップ糸の実態

手術と比べてどうなの

ではここで、糸リフトアップ法と切開法による手術を比較してみます。

切開法は皮膚同士を縫い合わせる為、しっかり引き上げられてたるみを大きく改善する事ができます。

余分なたるみ部分を縫い合わせてしまうため、効果も長く持続します。効果を最重要視するのであれば切開法の方がおススメです。しかし、デメリットとしては、大掛かりな手術のためダウンタイムが長いことです。

縫い跡もできるので、目立たないように行いたいという希望がある場合はあまり向いていません。頭部に傷が隠れるように施術するのが一般的ですが、施術者の技術によっては、傷が隠しきれずに目立って残ってしまうということもあり、リスクが大きいのも心配です。

 

また、効果の高い手術ということもあり、平均で100万~200万円かかるという費用面も難点です。対して糸リフトアップ法ですが、糸を挿入する小さい針跡で済みますし、ダウンタイムも短いので当日か翌日にはメイクができて普通の生活が送れるのが大きなメリットです。

使用する糸の本数にもよりますが、平均15万~50万円くらいで行えるので切開法に比べて取りかかりやすい金額と言えます。ただ、デメリットもあり、切開法に比べて大きな効果が出にくい・効果が持続しにくいという事に加えて、稀に糸が切れてしまう場合や、使用する糸によってアレルギー反応が出て膿んでしまうことが挙げられます。

 

どちらにしても、信頼できる機関できちんとカウンセリングを受診して、自分の希望と皮膚状態に合うものを選ぶ事が大切です。

 

 

決め手は病院選び

フェイスラインのたるみや首のシワはその人の印象を大きく左右してしまうので、それを改善するリフトアップの施術は、とても重要な役割を担うものです。

 

しかし、美容外科が一般的になり、手が届きやすくなっているので需要が高まり、それに対する医師不足や技術の未熟さが問題になるケースがあります。以前、大手クリニックでリフトアップ糸による施術を受けた患者が、「効果が感じられない」「痛みがひかない」「糸が皮膚から露出してきた」と集団で訴訟を起こした事があったのです。

 

また、インターネットで検索すると、訴訟まで行かなくても「効果がなかった」「ひきつれすぎて不自然になってしまった」等、効果への疑問を書き込む方が多くいるのも事実です。

 

ですから、正しい情報をもって、しっかりと自分にあった治療方法・医療機関を見極めて選択し、受診する事がとても大切になります。