ボトックス注射とは、ボツリヌス菌から作られたタンパク質の一種、ボトックスを使用した注射です。
顔面痙攣などの治療に使われる他、美容治療としては、しわを取り、肌を若返らせる効果やエラを小さくして小顔にする効果、脇に注射することで、多汗症やわきがの治療効果などが期待できます。
顔のボトックス注射を受けた後の生活の注意点
顔のしわが気になる、小顔になりたいと願う女性なら興味があるボトックス注射ですが、顔にボトックス注射をした後は、どのようなことに注意すればいいのでしょうか？日常生活で気を付けることはあるのでしょうか？
お風呂は入って大丈夫？
ボトックス注射をした日は入浴をしない方がいいでしょう。ボトックスは熱に弱いので、体を温めると腫れる心配があります。サウナや岩盤浴もやめておいた方がいいでしょう。
とはいえ、体を洗わないというのは気持ちが悪いものですから、シャワーで汗を洗い流すといいですね。シャワーを浴びるときは、注射した部分をゴシゴシこすらないように注意をしてください。
注射の翌日から、入浴やサウナ、岩盤浴が可能になりますが、医師の指示に従って入浴を開始するようにしてください。
化粧はしてもいいの？
ボトックス注射をした後でも、化粧をして大丈夫です。ただし、注射の針穴から血が出ている場合は、化粧をしない方がいいでしょう
化粧をする場合は注射から2～3時間、時間をおいてからするようにしてください。
そして、化粧を落とすときは、注射した場所をマッサージしたり、強くこすることはしないようにしてください。
できるだけ、やさしく洗うようにしましょう。これは、ボトックスが他の場所へ流れてしまうのを防ぐためです。
より効果を出すためには注射した場所はできるだけ触らない方がいいでしょう。
生理中でも大丈夫？
美容整形などは、生理の日を避けて受けた方がよいのですが、ボトックス注射は生理中にも受けることができます。
生理中だからといって効果が落ちることはありませんし、特別なケアも必要ありません。
ただし、生理中はホルモンバランスが崩れたり、ストレスがかかりやすくなっていますので、気になる方は生理日を避けた方がいいかもしれませんね。
顔以外の部位で注意することは？
ボトックス注射は顔だけに打つものではありません。ボトックス注射を顔以外の場所に打つ場合、注意することはあるのでしょうか？
顔以外では、脇や足に打つことがあります。それぞれの部位ごとに気になる点を挙げてみましょう。
脇にボトックス注射したときの注意点
脇にボトックス注射をすることで、脇汗やわきがを抑えることができます。
脇汗がひどく、いつもシャツの脇部分が湿っているというのは、恥ずかしいですよね、そして、汗をかけば匂いがするのも悩みの種です。
ボトックス注射は、汗が出る神経からの信号を止めることで、脇汗を抑えてくれるのです。そして、汗を抑えることで、においも抑えることができるというわけですね。
しかし、ボトックス注射で治療できるわきがは、程度の軽いわきがです。匂いが強いわきがの場合は、手術など別の治療をおすすめします。
脇にボトックス注射をしたときの注意点は、顔と同様に注射を打った日はお風呂に入ることはさけ、シャワーを浴びるときもゴシゴシこすらないようにすることです。
そして、脇汗を抑える効果は5～６か月ほどしか続きません、効果がきれる前に次の注射を打つことをおすすめします。
金額が高いので、なかなか打つことができないかもしれませんが、効果が無くなると元の汗の量に戻ってしまいますので、気になる方は繰り返し打つ必要があります。
注射を打った翌日から入浴が可能になりますが、脇汗が気になる方は、注射の効果がある間もできるだけ、汗をかくようなことは避けた方が、効果が長持ちしますので、サウナや岩盤浴、熱いお風呂に入るなどはできるだけしない方がいいでしょう。
脚にボトックス注射をしたときの注意点
脚にボトックス注射をすることで得られる効果は、足痩せ・美脚効果です。
運動をしていて、ムキムキの筋肉がついた脚はどうしても太く見えてしまいます。
適度に引き締まった、きれいな脚を目指したいと思うのが多くの女性の願いではないでしょうか。
そこで、脚にボトックス注射をすることで、筋肉が柔らかくなり、脚の筋肉が自然に落ちて細くなっていくのです。
筋肉が落ちてしまうと、運動ができなくなるのではないかと心配になってしまいますが、運動機能が落ちるということはありませんので、心配はいりません。
脚にボトックス注射をしたときに注意することは、当日は激しい運動や入浴、マッサージをすることは避けてください。
シャワーは可能ですが、ゴシゴシこすらないようにしましょう。
ボトックス注射の効果は筋肉を細くすることにありますので、脂肪が気になる方は別の治療法を併用することをおすすめします。
